妄想写真館03

ここは戦災孤児を一時的に預かる、戦地から一線離れたベースキャンプ。

目の前で起った地獄の様な光景が、彼彼女らに与えてしまった影響は一体どれほどのものなのか。
考えても到底分かり得ないのだが、子供達のみせる表情の端々が十二分に物語っている気がした。

ここはあくまで一時的な凌ぎの場でしかない。
孤児院からの迎えがくるまでの数日間、睡眠と食事をさせるためだけの場。
当然兵士しかおらず、子守りの心得のあるものはいない。

かわいそうだが、子供達の不安は孤児院の迎えが来るまで薄れることはないのだろう。

と、その時。
一人のキャスト兵士が少女に声をかけた。


「今日はとても天気が良い、肩に乗ってみないか?きっと気持いい」


それまで曇りきっていた少女の顔は、次第に綻んで行った。